頼りない夜に一つの光を

愛しきアイドルたちよ、幸せであれ

これはきっと枯れないクローバー。

一体いつの話をしようとしてんの私は????時空でも歪んだのか????

STORY発売からもうすぐ1ヶ月が経とうとしている今日この頃ですが、んなもん知らねぇ書いてやらぁ精神をモットーに鋼のハートで『クローバー』の中でも特に印象的だった部分について感想を書き記しておきます。本当はアルバム発売直後にUPする予定だったのに…(しくしく)

 

※この『クローバー』という楽曲は、四つ葉のクローバーには"希望" "誠実" "愛情" "幸運"という四つの意味があることから、このテーマに沿ってファンに想いを届けるべく、4人がそれぞれ作詞作曲を担当した楽曲になります。

 

 

増田貴久✖️「希望」

今回だけに限らず、増田さんが綴る言葉にはなんとも言い難い不思議な魅力があるなぁと思う。例えるなら、解釈が難しく受け手によって違う色を魅せる、柔らかな絵で溢れている絵本のような。ふわふわしてて陽だまりみたいに優しくてなんだか懐かしい気持ちになって、心の奥に眠らせていたはずの、気がつかないフリをしていた本当の気持ちをそっとすくい上げてくれる気がする。

そんな増田さんの言葉を前にすると弱い自分に嘘がつけなくなってつい甘えてしまいたくなるんですよねぇ。増田さんのあの多幸感溢れる、全てをすっぽりと包み込むような声で歌われると、その歌詞が余計に沁みるような気がするんです。この増田さんのパートを聞く度に泣いてしまうのは私だけかなぁ。

 

さぁ、ここにおいで 何も言わずにそばにおいで(yo!!)

歌い出しからずるい…。両手を広げてくれているような、増田さんの大きな胸に何も言わずに飛び込んでしまいたくなる。何も聞かずに、ただ「そばにおいで」と言ってくれる、大きな言葉で全てを包み込んでくれる、増田さんの包容力は計り知れない。増田さんはいつもそうだ。自らも多くを語ることなく、その大きくて優しい愛でただ抱きしめてくれる。

 

優しい君が探してた場所が 僕らの愛したココだといいが

私はこんなに全方位に優しい言葉を他に知らない。"君"とは言わずもがな私たち"ファン"のことだろうけれど、増田さんのフィルターを通した"ファン"は「優しい」という言葉でろ過されるらしい。そんな"ファン"が探してた場所が「僕らの愛したココだといいが」と増田さんは言う。

私は、自分が応援しているアイドルには、"アイドル"でいることを好きでいてほしいと思っている。それは私のエゴに過ぎないのだけれど、どうせアイドルをするなら楽しいと思ってほしいし、アイドルをやっていて良かった、幸せだと思ってほしいと願ってしまう。増田さんの言う「ココ」がNEWSそのものなのか、はたまたコンサートなのか、何を指しているのかは私には分かりかねるけれど、増田さんはアイドルとして立ち続ける「ココ」を「愛している」らしいのだ。応援しているアイドル自身がそう歌ってくれることほど、それ以上のファンサはないと私は思う。

 

逃げる場所にしたっていい

辛くなるなら、聞かなくていい

私は最高に性格が悪く捻くれているので、応援歌や希望に満ち溢れた曲を聞くと「いやいやそんな風に頑張れないし」「所詮は綺麗事じゃんか」と思ってしまうのだけれど、それと同時に、そう思うことへの罪悪感で苦しくなるというめんどくさい性格をしている。けれど、増田さんはそんなことをも見透かしたように「辛くなるなら、聞かなくていい」と言ってくれる。さらには「僕らの愛したココ」を「逃げる場所にしてもいい」と言う。この人は一体どこまで器が大きい人なのだろうか。増田さんには一生敵わないなぁと思う。

 

晴れたら北の汽車に乗ろう 東の空をもっと感じてよ

西、出会う、Dragonも

南に向かう君に僕からの Yell of hope

私たちはずっと、旅をしている。NEWSと共に歩んだ「NEVERLAND」「EPCOTIA」「WORLDISTA」、そしてこれから体験するであろう「STORY」という胸踊る旅を。そして、「人生」という長く終わりの見えない旅を。

北「North」の行き先は「NEVERLAND」。高らかな汽笛をあげる「汽車」に乗り、"ここではないどこか"へNEWSと共に旅をした。

東「EAST」の行き先は「EPCOTIA」。まだ見ぬ大いなる「空」へとNEWSと共に飛び立った。

西「WEST」の行き先は「WORLDISTA」。仮想空間という得体の知れない世界の中で「Dragon」に出会った。

南「SOUTH」の行き先は「STORY」。そこは"圧倒的リアル"。つまりは私たちが生きる"現実"であり「人生」だ。それは長く、時に苦しい旅にもなる。そんな"リアル"を生きる私たちへ、増田さんは「Yell of hope」と伝えてくれる。

 

つくづく、増田さんの頭の中は宇宙だと驚かされる。NEWSの4部作をこんな最高の形で表現出来る人、それが増田貴久というアイドルなのだと思うとたまらない気持ちになる。

 

これはきっと枯れないクローバー 見つけ出して気づいた

旅のしおりには1ページめに

忘れ物に注意をして、ください!

増田さんの言葉をお借りする形で、このブログのタイトルに「これはきっと枯れないクローバー」と題した理由はここにある。この『クローバー』という楽曲は、NEWSと共にこれまで歩んできた旅、これからも共に歩むであろう未来の旅、そして人生という長い旅をするにあたっての「旅のしおり」の「1ページめ」に大事にしまっておくお守りなのだ。私にとって『クローバー』という楽曲はそういう曲だ。このお守りを抱きしめていれば、どこへだって行ける気がする。何だって出来る気がする。そんな力をくれる特別な「旅のしおり」は「きっと枯れない」のだ。

 

 

加藤シゲアキ✖️「誠実」

自身のソロ曲はあんなにも難解な歌詞を書くくせに、"対ファン"の曲となると、途端に真っ直ぐな言葉を並べる加藤さんは本当にずるい。自分のソロ曲が「裏」だとするなら、この曲は"アイドル加藤シゲアキ"としての「表」にあたる部分らしい。それこそが、きっと加藤さんが"ファン"へ伝えたい想いなのだと思う。普段はわかりやすく言葉にしたりしないけれど、こういう肝心なところできちんと想いを伝えてくれる加藤さんが心から愛おしいと思う。

 

加藤さんは「誠実」パートを担当するにあたり「誠実って何…?」というところから考えたそうだ。その姿勢そのものが誠実だと私は思うのだけれど、加藤さんが出した答えは「寄り添う」という、誰にでも出来そうで、誰にでも出来ないものだった。「苦しんでいる人に寄り添いきる」ことこそが「誠実」であると思ったと加藤さんは語るけれど、それは決して簡単なことではない。一歩履き違えてしまえば、ただの独りよがりになってしまうからだ。

けれど、加藤さんはきちんと「寄り添いきる」ために、感情移入が出来ずにはぐれてしまう人がいないように、誰もが経験のあるであろう「眠れない夜」をモチーフに自身のパートを作り上げた。それは、驚くほどに「寄り添いきる」もので、きっと加藤さんも幾度となく「眠れない夜」を越えてきたんだろうと思った。

 

余談になるけれど、自身のチカラウタとしてフラワーカンパニーズの『深夜高速』を挙げる加藤さんが「眠れない夜」をモチーフにするのは至極当然のことのように思える。

生きててよかった 生きててよかった

生きててよかった そんな夜を探してる

生きててよかった 生きててよかった

生きててよかった そんな夜はどこだ

「眠れない夜」を越えたその先は、きっと「生きててよかった」そう思える夜が待っているのだと思う。加藤さん自身も、そんな夜を今も探し続けているのかもしれない。すでに見つかっていたらいいなとも思う。

 

やりきれないことばっかりで 

どうして自分だけこんな目にって

ベッドの中で泣きそうになって

 眠れなくなって朝が来そうで

どうしよう どうしよう 明日はいったいどこにある?

「やりきれない」思いが誰よりもわかるからこそ、「どうして自分だけこんな目に」と思う経験を散々してきたからこそ、こんな風に自然に、当たり前のように寄り添う歌詞が生まれるんだろうなと思う。(そうやって悲観的になってしまうのもかつての加藤さんらしいなと思う。) 4人それぞれのパートがそれぞれにしか書けない歌詞だと思うけれど、このポエトリーリーディングはきっと加藤さんにしか書けない。そう思ってしまうほど、あまりにも"加藤成亮"ひいては"加藤シゲアキ"の姿を感じてしまうのだ。「明日はいったいどこにある?」と問いかけるその姿は、かつての加藤さんの姿と重なって見えてしまう。

 

ふざけたラジオネームのあとに続いた

真剣なお悩みメール

パーソナリティは少し黙ってこう言った

「わかるよ。でも僕に何かを伝えようとした時点で

あなたはきっと変わっている」

胸の奥がじんとしてちょっとだけ 泣きそうになった

いつもの景色がなんだか 違って見えたんだ

自身のラジオに届くメールに全て目を通している加藤さんがこの歌詞を綴り、そして歌うのは本当にずるい。例えわかりやすい形でメールが読まれなかったとしても、加藤さんは「わかるよ」と肯定してくれているんだろうし、「僕に何かを伝えようとした時点であなたはきっと変わっている」という、「あなた」の"希望"になりますようにという加藤さんの想いが込められている気がして。そうやって眠れない夜を「あなた」が越えていけたらいいな、という加藤さんの"希望"のようにも聞こえる。

 

どんな夜だって越えられるから We'll be together

見上げた先に光はある with you forever

仮に何の根拠もなく「どんな夜だって越えられるから」と言われてもただ無責任なだけだと思うけれど、そうじゃないことを私たちはすでに知っている。

「眠れない夜」を過ごす毎日は、苦しい。どうしても俯いてしまいたくなる。けれど「見上げた先に光はある」から顔を上げて、そこにあるはずの光を見失わないで、と言われているような気がする。

 

希望を手放さないで 絶望に手を出さないで

偶然なのだろうけれど、増田さんパートで綴られる「希望」も「強く握りしめ」るという"すでに手の中にあるもの"として描かれている。加藤さんは、そんな「強く握りしめ」た「希望」を「手放さないで」と言う。そして「絶望に手を出さないで」とも。「絶望に手を出さないで」と言えるのは絶望を味わったことがある人、その淵に立ったことがある人だけだ。すぐそこに、手を伸ばせば届いてしまうところに「絶望」があることを知っている人なのだ。だからこそ加藤さんの言葉は苦しいくらいに真っ直ぐに届く。

 

僕らの手を握っていて そのぬくもりを忘れないで

約束しよう

加藤さんが「約束しよう」と言ってくれることほど、私の心を強くしてくれるものはない。「どんな夜だって越えられる」ことも「 We'll be together」も「見上げた先に光はある」ことも「with you forever」も「希望を手放さない」ことも「絶望に手を出さない」ことも「僕らの手を握って」いることも「そのぬくもりを忘れない」ことも、全部、全部ちゃんと約束しよう、約束してねと言ってくれる。「僕らの手」が、「そのぬくもり」が、どんなに温かいものであるかを、加藤さんは改めて教えてくれた。

大きい言葉で全部を優しく抱きしめてくれる加藤さんと私たちは指切りを交わす。そう、これは「旅のしおり」における「約束」なのだ。

 

 

小山慶一郎✖️「愛情」

STORY発売前に読んだ雑誌で「四つ葉のクローバーには"希望" "誠実" "愛情" "幸運"という四つの意味があって、このテーマに沿って4人それぞれが作詞を担当した」といった内容のテキストを読んでから、"愛情"は絶対に小山さんの担当だろうと思っていた。

今さら特記すべきことでもないと思うが、小山さんは愛に溢れた人である。「一生続く愛を信じて生きている」「その続いている愛を止めてしまった時には自分の存在価値、生きがいみたいなものがなくなっちゃう気がする」と語るその横顔は、きっと何の躊躇いや迷いのない表情をしているのだということは容易に想像がつく。

 

小山さんの過ごす日々の暮らしの中には、きっと当たり前のように"NEWS"そして"ファン"が存在しているんだろうなぁと思うことが多々ある。言ってしまえば、NEWSのメンバーは仕事仲間、そしてファンは実体の見えない群衆でしかない。その事実の上では、もっとビジネスライクでも良いんじゃないかと思うのだけれど、小山慶一郎という人は自身の全てをかけてそれらを愛し続けることをやめないのだ。

現に、小山さんはラーメンを食べている最中にこの『クローバー』の詞が浮かび、箸を置いて懸命にスマホに打ち込んでいたら麺が伸び切ってしまった、というような話をしていた。そんなありふれた日常の中ですら"NEWS"そして"ファン"のことを想っているのかと改めて驚かされた。けれど、小山慶一郎というアイドルはそういう人なのだ。NEWSのメンバーカラーが揃っている何かを見ては「NEWSカラーだ!」と興奮し、それを私たちファンに共有してくれる、そういう人なのだ。

 

どうして形を求めるの?

近くにあるよ いるよ 気付いてよ

抽象的で目に見えない「愛」は、実体化することはない。だから人は不安に思い、言葉や行動でその愛を確かめたくなってしまう。小山さんは、そんな「愛」に対して形を求めてしまうことを決して責めている訳ではない。「近くにある」し、そばに「いる」のに、今さらどうして形を求めるのか?と問いかけているのだ。畳みかけるように「近くにあるよ」「いるよ」「気付いてよ」という少し拗ねたようなお願いがとてもかわいらしい。

 

僕の愛、あったかい?

いつでも君の心にいたい

「僕の愛」は「在ったかい?」そして「温かい?」と聞いてくれるのが小山さんらしいなと思う。ちゃんと在ったよ、十分すぎるほど温かいよ、と伝えたくなる。

前述したように、小山さんの過ごす日々の暮らしの中には、きっと当たり前のように"NEWS"そして"ファン"が存在している。そんな小山さんが「いつでも君の心にいたい」と言ってくれることほど、これほどまでに説得力のある言葉はない。嘘みたいだと思うけれど、きっと小山さんは本気でそう思っている。ちょっぴり独占欲が強めな小山さんらしいなと微笑ましくも思う。ライブで言ってくれる「明日からも頑張れよー!」という言葉からも、"ライブ"という非日常的空間だけでなく、私たちの何気ない日常のことまでも考えてくれていることが伝わってくる。私は小山さんのこの言葉が大好きだ。

 

それでも形求めるの?

それなら君を 抱きしめる

強く強く、そうぎゅっと 想いのままに抱きしめる

幸せにしたい この想い、伝わるといいなその胸に。

言葉で言うよ、今日だけは。

恥ずかしいけど、愛してる。

抽象的で目に見えない「愛」は、実体化することはない。だから人は不安に思い、言葉や行動でその愛を確かめたくなってしまう。「近くにある」し「いる」と伝えてはみたけれど、どうしても目に見える形で愛を求めてしまうのが人間の性だ。だから小山さんはこうして行動や言葉で示してくれようとするのだ。なんて優しい、そして隙のない二段構えなのだろうか。小山さんの愛の深さは計り知れない。

 

⬜︎♡△◯の愛、みんなと合わせて

1つの大きな愛になる

これが僕の居場所、みんなの居場所だから

未来だってそうさ

NEWS4人の愛とファンの愛を合わせた、大きな愛のある場所が「僕の居場所」だと言ってくれることが私は嬉しい。ちっぽけな私の愛も、ちゃんと届いているんだなと勝手に嬉しくなってしまう。「愛することを、そして愛されることを諦めないでほしい」と願ってしまった過去の私の想いは杞憂に終わった。小山さんは私が思っていたよりも、ずっとずっと強くいてくれる人だった。

そして、小山さんはいつも「未来」の約束をしてくれる。私が勝手に不安になっている時、それこそわかりやすい言葉で当たり前のように「未来」の話をしてくれるのは、いつも小山さんだった。私はそんな小山さんにたくさん救われてきた。

 

みんなの優しさに触れて

感じる温もりがここにある

子供のころの自分に これが愛って 伝えたいんだ

小山さんはかつて「みんなの愛と笑顔で 僕はずっとやさしくなれんだよ」と歌っていたけれど、それはこちらの台詞だよ、と言いたい。小山さん、増田さん、加藤さん、手越さんの、NEWSがくれる抱えきれないほどのありったけの愛と笑顔があるから、私は優しくなれる気がするのだ。それを小山さんは「優しさ」だと言う。なんて幸せなループなのだろうか。NEWSはみんなそれぞれ優しすぎるくらい優しいのに。

「子供のころの自分」がどの時代の小山さんを指しているのかはわからない。家庭環境に悩んだ幼い頃の記憶かもしれないし、グループ内の立ち位置を確立しようと奔走していたデビュー直後の記憶かもしれない。けれど、小山さんは今置かれているこの状況「ここ」は紛れもなく「愛」だと言う。私はそれがたまらなく嬉しいのだ。

小山さんは、これからも続く旅は愛に溢れたものだと教えてくれる。きっと、小山さんの「旅のしおり」の持ち物リストには「愛」が記されているのだろう。

 

 

手越祐也✖️「幸運」

常日頃から愛情たっぷりのメッセージを明るく伝えてくれる手越さんだけれど、その想いを紐解いていくと、こんなにも真っ直ぐでシンプルだ。私がここで長々と想いを綴る必要なんてないんじゃないかと思うほどに、手越さんの言葉はストンと胸に落ちてくる。それは、手越さんがいつも混じり気のない想いを真摯に伝えてくれているからだ。

 

あの日 僕ら偶然出会い

まぶしい 毎日が始まり

ひとり 全然できない事ばかりだったけど

Jr.歴が短く、入所から1年と経たないわずか9ヶ月という異例のスピードでデビューした手越さんにとって、デビュー後の毎日は「まぶしい」日々だったのだろうと思う。けれど、その「まぶしい」日々における自身の存在は果たして「まぶしい」ものだったのだろうか。私はデビュー直後からNEWSを応援していた訳ではない。そのため、当時の手越さんの立ち位置や思いは、後に手越さんから語られた部分でしか追いかけることが出来ないのだが、手越さんはデビュー直後の思い出として「NEWSのことが嫌いだった」と語っていた。これまでは運動や勉強においても1番、どんな事でも1番目立つポジションにいた自分が、急に1番後ろになった、それがたまらなく悔しかった、といった内容のことを語っていた。

 

手越さんのすごいところは、その状態をそのままで終わらせないことだ。「それなら自分が1番になれる分野を」と、自ら探してきたボイストレーナーと学校帰りのカラオケでボイトレをし、腐らずに努力を続けた。その結果、"テゴマス"として「歌」で勝負するユニットで活動をしたり、メインボーカルとしての立ち位置を不動のものにした。

そんな過去の自分を「ひとり 全然できないことばかりだったけど」と歌うのが手越さんだ。手越さんは、自分の弱さを認められる強さがある。だから「手越祐也」として今日もたくさんの人に愛されるのだと思う。努力に裏打ちされた実力は決して自分を裏切らない。手越さんはそのことをいつも私に教えてくれる。

 

希望をくれた君へ

心を込めて

感謝のYellを

デビュー曲の『希望 〜Yell〜』では「Hooray! Hooray! 君に僕から Hooray! Hooray! 贈りたいんだ」と歌っていたNEWSだけれど、「希望」をくれたのは私たちファンだと、手越さんは言う。「ジャニーズを辞めようと思ったことはある。それでも、後ろ向きな選択を選ばなかったのはファンがいたから」と語る手越さんだから、その言葉を嘘偽りなく信じられる。こんな私でも手越さんの「希望」になり得るのであれば、こんなにも嬉しいことはない。

 

ずっと同じ景色見てきたね

君がいるから幸せ

手越さんの言う「ずっと同じ景色見てきたね」というのは、物理的な景色だけではないのだろうと思う。Interludeで語ってくれていた「辛いことも楽しいことも感動的な瞬間も全部ファンと共有してきた」という言葉に、その思いが集約されている気がする。手越さんは、そんな瞬間を共有してきたファンがいることこそが「幸せ」だと言う。大真面目な顔してこんなことを言うのはおかしいのかもしれないけれど、手越さんにとっては「NEWSに出会えたこと」そして「ファンと出会えたこと」こそが最大の「幸運」なのかもしれないと自惚れてしまう。

 

幾千の悲しみや別れ乗り越えて

永遠に君に幸あれ

かつて「幾千の星の夜を越えて」「夢をめざす君に幸あれ」と歌っていた少年は、幾千の悲しみや別れを経験し、きっとその全てを糧に変えてきたのだろう。そうやって歩いてきた旅路には、叶えた夢もあれば、はぐれてしまった夢もあっただろう。それは「同じ景色を見てきた」私たちも一緒だ。その上で「"永遠に"君に幸あれ」と歌うのだ。それが「ファンを幸せにする、ファンを大切にすることが自分の信念」と語る、手越祐也という最高のアイドルなのだ。

手越さんに、そしてNEWSに出会えた私は、世界で1番の「幸運」の持ち主なんじゃないかと思ってしまうくらい、"NEWSのファン"である私は幸せだ。この「幸運」に感謝して、これから先も続く長い旅を、私はNEWSと共に歩んでいくのだ。

 

 

 

 

こうしてそれぞれのテーマに沿って紡いでくれた歌詞を改めて振り返ると、誰1人として決しておいてけぼりにせず、共通して「いつでもそばにいるよ」と伝えてくれるのが、とてもNEWSらしいなぁと思う。まるでいつでもいつも隣にいてくれるかのような錯覚に陥ってしまう。愛されていることを、何の疑いもなく信じられてしまう。

 

そんな最高に甘くて優しい、4つの言の葉を紡ぐNEWSが織り成す『クローバー』は、きっと枯れない。永遠に、私たちの胸の中で咲き続ける。

だってこれは、これから先も続く、長い長い旅の"しおり"なのだから。