頼りない夜に一つの光を

愛しきアイドルたちよ、幸せであれ

人は何を胸に宿し、生きていくのか。

こんにちは、らんねです。

相変わらず寝不足な日々が続いております。お前の調子なんて聞いてねぇよってね。でも眠いよ〜〜〜!!!!あと3週間くらいはこの生活が続くんですよ……!!! がんばれ大丈夫、私にはシゲアキさんの舞台が待っているんだから……!!!(まだ当選してない)

 

 

 

さてさて今回は、映画「忍びの国」を鑑賞した、感想という名の愛を叫びたいと思います。先に言っておきます。ガンガンネタバレします。これから観に行く予定のある方、ネタバレ回避したい方。いつか、ふと思い出した頃に、またこの記事を覗いて頂けたら嬉しいです。

 

 

 

 

まずね、これだけは先に言わせてください。本当は公開初日に映画館に足を運びたかった!!!だってなんて言ったって、自担主演の映画ですよ!!?? 大迫力のスクリーンで、2時間ぶっ通しで拝めるまたとない機会!!!! でもいかんせんそうもいってられない事態でしたので、泣く泣く諦めてレディースデーという特権を駆使することに決めた訳です。決して、MUSIC DAYを優先したとかではないです、ええ、本当です。録画残量やばくて編集しながら観てた、とかじゃないです。あ、やめてください、そこ石投げないでください。私は忍びの術使えないんでもろ食らっちゃいます怪我します。(食らっとけよ)

 

 

そんなこんなで(どんなだよ)、私はこれまた大野担の母と一緒に、レディースデーのレイトショーをキメてきた訳です。ここで初登場大野担の母!!! 大野さんへの愛は、私より重いのではないかと巷で話題の肝っ玉母ちゃんです。大野さん表紙の雑誌を購入して帰ってこないと烈火のごとく怒り出す、そんな母です。(親子揃ってとんでもねぇな)

 

 

平日ど真ん中という水曜レイトショーでしたが、意外と人が入っていて驚きました。カップルもちらほら、恐らく大野担であろうおばさま方もちらほら、会社帰りとおぼしきおじさま方もちらほら。

1番後ろのど真ん中という最高のポジションを獲得し、早めに席につきました。ちなみに私はポップコーンは買わない主義です。(聞いてない) 

 

私は予告もしっかり鑑賞する派なのですが、今回はその性格が功を奏しました。なんと、二宮和也主演「ラストレシピ 〜麒麟の舌の記憶〜」と松本潤主演「ナラタージュ」が続けて流れるという事態に遭遇!!!! わーいなんかもう得した気分ーーーー!!!! ただでさえレディースデーで得してるのにーーー!!!! 両方ちゃんと観に行くからね、待っててね!!!!

 

 

と、ここまで肝心の「忍びの国」に全く触れてねぇじゃねぇか!!っていうツッコミがそろそろ聞こえてきそうなので、本編踏まえつつ感想という名の愛を叫びたいと思います。まだ間に合います引き返すなら今ですよ!!!

 

 

 

 

まず、鑑賞後のざっくりとした感想は、思ったよりだいぶエンターテイメントだった

予告を観る限り、戦うシーンがとにかく多そうだったので、シリアスなシーンもそれに比例して多くなり、少し難しい映画なのかなと思ってました。けれど、実際に観てみたらエンターテイメントに溢れる映画だったと思います。もちろん、やっぱり戦うシーンは多いし、それに伴い人が死ぬシリアスなシーンだってあったけれど、2時間飽きずに観てられたというか。音楽が挿入されるタイミングなんかも絶妙で、いい仕事してるなって感じでした。(上から目線)

エンターテイメントを感じさせるのは音楽や場面の魅せ方はもちろんのこと、無門を演じる大野智のコミカルな演技も要因の1つだったんじゃないのかな、と感じました。これ抜きにはこの映画を語れないと思ってます。ええそうです、自担の贔屓目です。(開き直り) 

この無門という男、普段はナマケモノ、働くのはカネのため、愛する妻お国のため、そしてお国大好きで完全尻に敷かれてる、というある側面だけから見ると、なんとも残念な男に見えるんですよね。頑張ってお国のために働いてるのに、締め出し食らっちゃうとことか最高に可愛かった。「開かないなぁ、なんでだろう」って呟いたその姿は無門ではなくもはや大野智にさえ見えた。可愛かった。

そんな可愛い一面もある無門。けれど、忍びとして戦うその姿はまさに「蝶のように舞い、蜂のように刺す」この言葉が本当にぴったりの、超凄腕の忍びだった。人の心を持たぬ、己の欲のために生きる虎狼の族の1人だった。この大野智演じる無門の飄々とした佇まいと、時折見せる冷酷な表情がそんな"人でなし"具合をよく表していたように思う。コミカルから一転、シリアスな無門へと豹変する大野さんはこわかった。まぁ簡潔に一言でいってしまえば、野智ハマリ役。いや、違うかな。大野さん自身が"ハマり役"にしているって言った方が正しいかもしれない。それは大野さんの「憑依型」という役者スタイルが成せる技なのかもしれないし、ただ単純に無門は大野さん自身の一部を投影しているだけなのかもしれない。ただ、"凄さが伝わりづらい人"っていう点ではこの2人、やはりよく似ているのかもしれない。

 

大野さんのコミカルかつシリアスな演技はもちろん、周りを固める役者さんたちの演技にも目を見張るものがありました。

石原さとみさん演じるお国。美しく気高い女性を演じさせたら、石原さとみさんの右に出る者はいないんじゃないでしょうか。無門に向いていた感情は、確かに"愛"だった。いつだって、無門の心にはこのお国という女性の存在がある。お国が無門と共に生きた、確かな証を無門は胸に宿している。これまでも、きっとこれからも。

伊勢谷友介さん演じる日置大膳。控えめに申し上げて、かっこいい。危うく惚れるとこだったわ。心の内の葛藤とその胸に宿した決意を、行動を、見事に演じ切っていたと思う。その姿はまさに"侍"。勝手に感情移入してしまった。

知念侑李くん演じる織田信雄。なんていうか、すごく"人"だった。とても人間臭くて、その姿は無門率いる伊賀の忍者"虎狼の輩たち"とは対照的な生き方で、正直織田軍を応援したくなってしまうくらい、人間味に溢れていた。伊勢谷友介さん演じる日置大膳を前に、ちょっと怯えたような目をしている知念くんがとんでもなく可愛かった。シェパードに睨まれたチワワみたいだった。

そして、この映画を語る上で欠かせない人物、鈴木亮平さん演じる下山平兵衛。大野さんと対峙するシーンはまさに"圧巻"の一言に尽きる。強い想いを胸に宿している人ほど、恐ろしく怖いものはない。人の想いを背負っている人ほど、強くいられるものはない。そう感じました。この強い想いを、人としての在り方を、対峙したからこそ、文字通り正面から向き合ったからこそ、無門は受け取ったんでしょうね。忍びとして生きていくために、"人間らしさ"をどこかに置いて来ざるを得なかった無門が、"感情"という人間らしさを取り戻した瞬間だったように思います。下山にとって、忌み嫌ってしまった伊賀の地ではなく、強い想いを胸に宿して"人"として向かった伊勢の地に、下山平兵衛を埋めてやってくれと頼む無門の姿に、"人"として生きていく決意を感じました。下山との約束を守り、手を出さずにその場を去る無門の姿にも。

コミカルに流れがちなこの映画で、伊勢谷友介さん演じる日置大膳と鈴木亮平さん演じる下山平兵衛がシリアスの手綱を握っているように思いました。すごくいいバランス。

 

 

 

 

人は何を胸に宿し、生きていくのか。

宿すものは人それぞれであって、それは愛する人かもしれないし、人としての在り方なのかもしれない。何が正しいのか、何が正しくないのか、それは一見しただけではきっとわからないことばかり。でも、だからこそ人は生きていくんじゃないでしょうか。生きて、生き抜いていつかその答えが見つかる時がくる。その時までは、振り向かずに生きていくだけ。 

 

誰だって そう 探してるEveryday
彷徨い歩いて 幸せの場所まで

無常に漂うMy life 教えてくれた
本当の優しさと 強さ求めて
行き着くまで

 

“One day, One way. One time... どこまで”

“One day, One way. One time...続くの”

“One day, One way. One time...教えて”

振り向かずに 生きてくだけ

                                         主題歌 「つなぐ」より抜粋

 

 

 

 

 

 

私は原作小説を読んでいないので、この映画がどこまで忠実に描かれていたのかは分かりません。原作ファンの方にとっては、物足りない、世界観が相違している、CG多くてショボい、などの感想を抱いたのかもしれません。けれど、私はひとつのエンターテイメント作品として、教科書には載らない、スポットの当たることのない戦いを描いた作品としては、十分に見応えのある映画だったんじゃないかな、と思います。自担の贔屓目と言われてしまえばそれまでなので何も言えません。黙ります。

 

 

 

もう一度しっかり観て、自分の中で咀嚼したいので、また後日追記するかもしれません。

 

 

 

 

大野智主演映画「忍びの国」絶賛公開中です!!!!