こんにちは、らんねです。
なんだか梅雨に逆戻りしてしまったようなあいにくのお天気が続いてますね。肌寒い日もありますが、みなさま体調にお変わりはありませんでしょうか? お体ご自愛くださいね。(よく加藤さんが言うやつ。)
さて、今日は先日全国放送され、加藤シゲアキさんがMCを務めた『いのちのうた 2017』*1についてお話したいと思います。書いてるうちにどんどん真面目で重たくなってしまったので、加藤さんとNEWSについてはまた後日改めて愛を叫びたいと思います。
最初に加藤さんがこの番組のMCに起用されたというお話を聞いた時は、おったまげました。まさか天下のNHK様の番組で、我らが加藤シゲアキがMCを務める…だと……?? しかも後々聞いたところによると、どうやらNEWSも出演されるらしい。やったね。そして加藤シゲアキソロ『あやめ』も披露されるとのこと。え???? まさかあの『あやめ』を地上波で拝める日がくる??? そんなの生きるしかなくない???と真剣に考えた私は生粋のシゲ担だと思います。(知ってる)
この時の私の心情はこちらです。加藤さんの24時間TVドラマスペシャルへの出演が発表されたり、手越さんの「本当にあった怖い話」が決定したりと、どんどん新しいお仕事が決まって色々最高潮だったんです。
なんなの……幸せが供給され過ぎて体が追いついていかないよ……!!最高にアツイ夏になりそうな予感!!!!
— らんね (@ranranne0915) 2017年8月1日
とにもかくにも、これほど心待ちにしていた番組はないんじゃないかと思うほど、放送までワクワクとドキドキでいっぱいでした。
もちろん、番組の趣旨である「平和について考える」ということも忘れてはいけませんよ、せっかく加藤さんを通じてこういう機会を頂いたんですからね、と自分自身を律しながら。
そしてついに、全国放送の日を迎えました。実を言うと、私はこの日が初見ではありませんでした。というのも、日頃からお世話になっていて仲良くさせて頂いているシゲ担の方が中国地方にお住まいで、先行放送されたその週中にBlu-rayに焼いて送ってくださったのでした。この場をお借りして、改めてお礼を申し上げたいと思います。その節は本当にありがとうございました。
おかげさまで、私は全国放送の前にこの番組を拝見することができたのですが、全国放送の日ももちろんばっちりリアタイしました。そしてやっぱり新鮮に感動しました。
国際平和文化都市・広島で今年10回目となる夏の音楽番組『いのちのうた』。戦後70年が過ぎ、戦争体験者は減り続け、誰も戦争を知らない時代が訪れようとしている今。未来に平和への思いをつないでいくために、大きな力となるのが「歌」であり「エンターテインメント」です。“うたの力”でひとりでも多くの人に「平和について考えるきっかけ」を届けます。
簡潔に感想を述べるならば、上記の番組の趣旨に沿った、とても素晴らしい番組だったと思っています。広島交響楽団の方々や出演者のみなさまや番組構成含め、とても豪華で素敵な番組だったな、と。音楽は歴史も人をも繋ぐんだな、ということを改めて実感することができました。出演アーティストのファンだけではなくて、平和を願う多くの人に届いていたらいいな。
私はまだ20代前半の若造ですので、いわゆる"戦争を知らない世代"にがっつり該当するかと思います。授業で取り上げられていた戦争はいつも「過去に起きた出来事」として扱われていましたし、そのあまりの悲劇さに、私自身積極的に知りたいともあまり思えませんでした。目を背けてしまっていたんですよね。
けれど、私が通っていた中高一貫校の修学旅行では平和学習が取り入れられていました。そのため、中学の修学旅行は広島に、高校の修学旅行は長崎へ行きました。「せっかくの修学旅行なのに、これでは純粋に楽しめない」と嘆いていた同級生も多くいました。その気持ちも分からなくはなかったけれど、幼い頃から「過去の出来事」として捉えていた"戦争"ひいては"原爆"を実際に経験した方のお話を直接聞けることや、その被害を受けていながら、強くたくましく再生したその街の軌跡を辿れる、学べること。それは戦争を知らない私達にとって、とても重要なことなんじゃないかな、と思っていました。
当時の私でもこういう風に思えたのは、二宮さんが出演されていたハリウッド映画『硫黄島からの手紙』を観ていたからだと思います。それまで目を背け続けてきた"戦争"という出来事に対して、まっすぐに見つめることができたのはこの映画を観たからだと記憶しています。二宮さんが出演されていた、ということが私にとって非常に大きく、二宮さんが出演されてなかったら観ていなかった映画かもしれません。そして"戦争"から目を背け続けていたのかもしれません。
きっかけは不純だったのかもしれないけれど、こうして私が"戦争"について考えるきっかけをつくってくれたのは、紛れもなく『硫黄島からの手紙』だったんです。二宮さん。ありがとう。
そして修学旅行で広島や長崎へ赴き、実際に"戦争"そして"原爆"を体験された方のお話を聞きました。衝撃でした。私が想像していた何倍も凄惨で恐ろしく、信じたくない・信じられない光景が目の前に広がっていたんだと思うと、胸が痛むなんて表現じゃ表しきれないほどの感情や様々な思いが私の中に渦巻きました。それは戦争をすることを決断した当時の偉い人たちへの怒りなのかもしれないし、一瞬にして何万人もの人の尊い命を奪う原爆への恐怖なのかもしれないし、命からがら逃げ出し、こうしてお話をしてくださる被爆者の方の心に思いを馳せてしまったからなのかもしれません。なんだか様々な感情や思いがごちゃごちゃになってしまい涙も出ることがなく、ただただ呆然としてしまったような、そんな記憶があります。
ただひとつ、今確かに言えることは「戦争は2度と繰り返してはいけない過ちである」ということです。戦争を正当化するために、どんなにご立派な大義名分を掲げようとも、どんなにもっともらしい言葉で取り繕うとも、戦争は過ちだと強く思うんです。人と人とが積極的に傷つけ合う、尊い命を奪い合う。こんな悲しい出来事があっていいはずがないんです。
けれど、過去には実際に起こってしまった紛れもない事実な訳で。起こってしまったことは仕方がない、なんて簡単に割り切れる出来事では決してありませんが、嘆いているばかりではいけないんですよね。戦争で命を落としてしまった方のためにも、そして戦争を知らない次の世代に伝えていくためにも、"戦争"の記憶を風化させることなく、語り継いでいかなければならないな、とこの番組を見て改めて強く実感しました。
こんな風にえらそうに一丁前に物言ってますが、私はどうしたって"戦争を知らない世代"で、まだまだ知らないことがたくさんあります。だからもっと多くの知識を身につけなければならない。そしてありがたいことに、私の祖父母は父方も母方も健在でして、ほとんど何の不自由もなく日々の生活を送っています。
父方の祖父は、「私のお父さんは私が小さい時に戦争に召集されて、そのまま死んでしまった。だから顔もあまり覚えていないんだよ。」と寂しそうに話してくれたことがありました。
母方の祖父は「疎開先ではお腹いっぱい食べることができなくてね。今よりもっとガリガリだったんだぞー!」と面白おかしく話をしてくれます。
こうして実際に"戦争"を体験した人の話を今聞けるのは、悲しいことにそう長くはありません。もちろん祖父母にはもっともっと長生きしてもらいたいけれど、いつか"その日"が訪れてしまうのは私よりも早いんだろうな、と思うと今のうちに色々な話をたくさん聞いておかなければいけないと思うんです。次の世代にきちんと伝えていくためにも。
もしかしたら、辛い記憶を呼び起こしてしまうことになるのかもしれません。2度と思い出したくもない出来事をもう1度語れというのは、私のエゴでしかないのかもしれません。
それでも、そうやってまず耳を傾け「知る」そして次の世代へ「語り継ぐ」ということが、今を生き、これからの未来を担っていく私達にできること、果たさなければならない役割だと思うから。
こうして、今一度"戦争"そして"平和"について考える機会を『いのちのうた』という番組を通して与えてくれた加藤さん。ありがとうございました。この素晴らしい番組のMCという大役を、他でもない加藤シゲアキが務めたこと。それがとても誇らしいです。改めて「この人が私の自慢の、たまらなく大好きな人なんだよ!」と声高に愛を叫びたい気持ちでいっぱいになりました。こうして加藤さんやNEWS、そして嵐にきゃあきゃあ言ってられるのも、平和があってこそですもんね。
そしてこんなに素晴らしい番組を制作し、なおかつ加藤さんを起用してくださった、NHK広島放送局のスタッフの皆様。どんな感謝の言葉をお伝えしてもしきれません。とりあえず私の今後入るであろうお給料の3割を献上したいと思うくらいには、目に見える形でお礼を申し上げたいと思っております。本当にありがとうございました。
この穏やかで平和な日常が、永遠に続くことを願って。
僕は今生きてる つなぐ誰かの願い
出逢えた偶然と 今の 意味をかみしめる
ずっと聞こえてた 優しい子守歌
消えない 生命(いのち)の言葉
いくつもの道で つないだ夢は
いつか希望の光放つ
聞こえる 遥か 遠くのざわめき
感じて 未来へ進む We're walking on the road
"僕らがつないでく"
嵐「Japonism」通常盤収録 『僕らがつないでく』より抜粋