頼りない夜に一つの光を

愛しきアイドルたちよ、幸せであれ

Jr.担には絶対ならないと決めていたデビュー組ジャニオタがAぇ! groupにハマった話。

こんなはずじゃなかった。

2006年から始まった私のジャニオタ歴に、Jr.を推すという出来事がランクインするとは数年前は思いもしなかった。むしろ自分から積極的に避けてきたと言った方が正しい。

 

私は根っからのジャニオタ気質で、当時3歳くらい、テレビに出ている人に対して初めて発した言葉が「きむたっくんかっこいい…」だった(親談)くらい、物心つく前からイケメンというイケメンに目がなかったらしく、幼稚園で初めて好きになった男の子も「格好良いから」という理由で将来の仲を誓い合う程だったらしい。そんな性格が災いして(?)2006年から嵐のオタクとしてジャニオタデビューを果たした。

その後しばらくして加藤成亮を好きになったりNEWSを好きになったりジャニーズWESTを好きになったりしたけれど(クソDDオタク完成)、いわゆる"推しG"にJr.のグループが加わることはなかった。写真集を買うくらいMr.KINGのことは好きだったけれど、すんでのところで踏みとどまってKing&Princeのデビューと同時にFCに入ることでどうにか回避しました。偉い。

Jr.への知識も浅い上に知ろうともしなかった当時の私は、Jr.=歳下という勝手な決めつけ認識のもと、アイドルの人生を消費するであろうことがより顕著である歳下の自担を持つことにものすごく抵抗があって。

加えて、ただでさえ応援しているグループが多いので、Jr.を追いかける時間的余裕も金銭的余裕もないと思っていたから、というのが1番の理由です。周りにJr.担の友達がいたからその思いが強かったんですよね。リリースはなくともとにかく現場の数が多い印象で、現場が決まる度にやれ遠征だやれチケ業務だと忙しそうにしていたので、これはさすがに私には出来ないわ〜と、はなから見向きもしていなかった、というのが正直なところです。

加えて、デビュー組以上に何が起こるかわからないというある種の怖さを当事者として体験することに耐えられない、という理由もあったように思います。朝起きたらプロフィールに自担の名前がなかった…とか死ぬ一択じゃん。そんなのこの世に終わり告げるしかないじゃん。まぁデビュー組でも何が起こるかなんて全然わからないんですけどね!!!(ブラックジョーク)

 

とまぁそんなこんなで(雑)、Jr.のオタクは絶対しないと強く心に決めていたはずなのに。突然事件は起こります。それは忘れもしない2020年3月14日のこと。NEWSな2人内で発表された、原作加藤シゲアキ『傘をもたない蟻たちは』収録「染色」が「染、色」として舞台化され、加藤さん本人が脚本を担当するとのこと。さらにその主演をAぇ! groupの正門良規くんが務めるとのこと。

 

………………正門良規って誰。いや正確に言うと嘘です。生粋のジャニオタかつWEST担もしていたので、正門良規という名前もAぇ! groupというグループも耳にしたことはあるけれど、誰???リチャードがいるところの人???当時の私は申し訳ないことにそれくらいの知識しかなくて。WEST担をしていたので、昔の関ジュはWESTのバックについていたリチャード(私が1番初めに覚えた記念すべき関ジュ)真鳥くん(ハートを作る仕草とファンサが印象的で覚えた)福本大晴(なうぇのDVDのMCに出てくるワイパーの子)、あとなにわ男子(友達が好きだったので)はギリ知ってる。けれど正直"Jr".という大きいくくりでしか見ていなくて、興味を持とうとすら思っていなかったので、WESTのLIVE DVDに収録されている関ジュコーナーさえ飛ばしていたという今では信じられない事実。切腹散々苦しんだ挙句死なせてほしい。

 

けれど「染、色」が舞台化して正門くんが主演を務めるにあたって、正門良規という人のことを、正門良規が属するAぇ! groupというグループのことをちゃんと深く知りたい。正門くんがどういう人でどういうバックグラウンドのもとに今回の役を演じるのか私もしっかり向き合おう。じゃないと失礼だと思いまして。オタク特有のものすごい熱量の初期衝動の勢いで、正門くんとAぇ! groupのことをものすごい調べました。こわ。

ちょうどタイミングも良かったというか悪かったというべきか()、その年の夏に関西ジャニーズ総出演のJohnny's DREAM ISLAND 2020→2025 〜大好きなこの街から〜という配信イベントもやってまして。ジャニーズWEST目当てに当然課金したのですが、そこには当然Aぇ! groupもいるわけで。My Dreamsの「約束するよ あの場所に連れてくから」パートを歌う正門くんにまんまと見事にやられまして。いやだってずるくない??「約束するよ」で誓うように小指を立てて契りを交わし「あの場所へ連れてくから」でこちら側に手を伸ばして空を見上げる正門くんに撃ち抜かれない女なんてこの世に存在するんですか????そんなん女じゃねぇ。(クソデカ主語)(未だに細かく覚えてるの本当にこわい)

そして後日、Aぇの単独公演もあると知り「え〜〜どんなライブやるんだろう?」という興味本位で軽率に見てしまったのが全ての始まり。ある意味終わりの始まり。

 

シンデレラガールから始まったその単独公演は、私の全てを変えてしまった。

 

あんなに「Jr.のオタクはしない」と頑なに心に決めて十数年デビュー組のオタクだけをしていたはずなのに、初めてそれが揺らいだ瞬間だった。自分でもかなり戸惑って、しばらくは自分の気持ちに気付かないフリをした。「きっとこれは気の迷いだ。私が組んだセトリかと思うくらい好きな曲が詰め込まれているせいでそう錯覚しただけ。うん、きっとそうだ。」と自分の気持ちに見て見ぬフリをして、どうにかなかったことにしようとした。

 

しばらく経って、Aぇ! groupもとい関ジュがYouTubeに進出した。「まずい…Aぇ! groupのことを見れるコンテンツが増えてしまった…」なんて思いつつも更新される度にしっかり見た。3ヶ月に一度の更新が待ち遠しくてたまらなくて、更新されるまでは何度も何度も同じYouTubeを繰り返し見た。このおかげで初期のYouTubeに関しては「どうも!Aぇ! groupでーす!」という挨拶を聞くだけでほぼどの回かわかる特殊特技を身につけた。こわ。

 

そうこうしている間に、コロナの影響で延期されてしまっていた染、色がようやく幕を上げ、いよいよ観劇することになった。「役を背負っているとはいえ、正門くんとの初対面だ…!」そんな邪な気持ちを抱えながらグローブ座に足を運んだ。その直後の私のツイートがこちら。

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見事に正門くん贔屓の感想で笑う。もちろん脚本を担当した加藤さんに対してのツイートもしていたのですが、染、色という舞台の中で深馬として生きる正門くんがあまりに良すぎて頭を抱えました。正門良規という人にどんどん惹かれている自分がいることを素直に認めようともせず「ああこれはまずい、いやでもまだ引き返せる。」 そう思いながら悶々とした日々を過ごすことになりました。さっさと認めれば楽になれたのに本当に可哀想。

 

そうしている間にもYouTubeはどんどん更新されて、正門くんはもちろんAぇ! groupというグループのこともどんどん好きになってしまって本当に困り果てました。私は「メンバー全員を好きにならないとそのグループを推さない」ということをモットーにオタクをしているので(じゃないととんでもない数のグループを応援することになるので)、結構厳しめにメンバー全員のことをよく見るようにしているのですが、Aぇ! groupはなんとその高めのハードルを超えてきたんですよ。誰担にでもなれると思いました。「いやもうこれは抗うの無理なんじゃない…??私もう好きなんじゃん…??」と自分の気持ちを認めざるを得ない、いよいよもう自分の気持ちを無視できないところまで来てしまったと思いました。正門くんに惹かれていると思いつつも、ちゃっかりしっかりJohnny's  Villageにも課金しちゃったりなんかして、もう戻れないな…ということを確信してしまいました。

 

そしてなんとこのタイミングで大変ありがたいことに、仲の良いお友達が関ジュ担で狼煙に見事当選、私がAぇに惹かれていることをもちろん知っているのであけおめコンに誘ってくれまして。あなたが神か。うちわ一緒に買っておくけどどうする??誰の買う??と聞かれて「正門くんか末澤くんか佐野くん!」という最悪の返答をしたことを覚えてる。(スーパー気の多い女) この時点で自担は定まっておらず。

 

 

そしていよいよ決定打となったのが正門良規 Solo Live SHOWのお知らせ。その発表を受けて秒で情報局に入会しました。長年の葛藤とやらはどうしたよ。でももういよいよなりふり構ってられなくて、正門くんのソロコンがあるなら絶対行きたい、行かなきゃ未来永劫絶対後悔すると思いました。情報局に入っていないと同行者にもなれないと後から知って、尚更良かったと思ってしまった時点でもうお察しではあるんですけど。あんなに頑なに「情報局には入らない、Jr.のオタクはしない」とずっと決めていたはずなのに、もうこの時には「そんなの無理!!!!!!過去の私すまん!!!!許せ!!!!Aぇ! groupが好きだ!!!!」と声高に叫んでしまうくらい、もう全ッッッッ然引き返せない状態だった。むしろよく耐えた方だと思う。

 

 

長い葛藤期間を経て、ようやく自分の気持ちを認めてあげることが出来て。2022年1月5日の大阪城ホールで私は初めてJr.担としての現場に参戦した。

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なぜ??????あれだけ正門くん正門くん言っておきながら、しっかり正門くんに狂わされておきながら末澤担になってんのまじでなに??????リア恋No.1を当て馬にしないでもらって良いですか??????加藤担と正門担の親和性は高いと聞いていたから、自分もご多分に漏れず正門担になると思っていたのに本当にどうしてこうなった??????

明確に何をきっかけに末澤誠也を自担にしようと決めたのかはわかりません。公私共に「自分よりちっちゃい男は愛せない!」と散々ほざいていたはずなのに、自分(164cm)よりちっちゃい163cmの男が自担なのもちょっとよくわかんない。ただでさえJr.担になること自体私の中ではありえない出来事だったのに、加えて"センター"と呼ばれるメンバーを自担に選んだことも最年長のメンバーを自担に選んだことも自分より身長が小さい人(何度も言うな)を自担に選んだこともなかったのに、末澤誠也という男を自担に選んだ自分にびっくりしました。私にとって唯一無二のイレギュラー、それが末澤誠也

 

けれど、こんな私を狼煙に誘ってくれた仲の良い関ジュ担(加藤担であり正門担)の友達は「いやでもわかる、らんねは絶対末澤担だと思う。もはやそれは本能だから仕方ない」と言われました。神がそう言うならそうなんだと思う。(信仰心)

最初はなぜ末澤誠也というイレギュラーだらけの男を自担に選んだのか、自分でも自分がわからなくて。Aぇを好きになったきっかけは間違いなく正門くんだし内面や思考・言葉選びは絶対的に正門くんが好きだし、顔が好きなのは間違いなく小島健だし(母親にも絶対あんたは小島担だと未だに言われる)小瀧担としては佐野晶哉にもめちゃくちゃ惹かれていたし、歌声で言ったらリチャの声が1番好きだし、パラレルワールドにいたら絶対大晴のオタクをしていたと思うのに、なぜ末澤誠也なのか。

私は人を好きになる気持ちにそれらしい理屈も最もらしい理由もいらないと思っているので、末澤誠也さんを今までの自担と同じ枠でくくりたい訳じゃないんですけど、末澤誠也という人を自担に選んだことが自分でもやっぱり意外すぎてちょっとびっくりして戸惑ってたりします。末澤誠也のパブリックイメージって「センター」とか「メインボーカル」とか「イカつい」とか「怖い」とか(後半悪口?)、そういう"陽"なワードがたくさん並ぶと思うんです。私はそういう人を自担として応援することはたぶんないと思っていたので、新しい自分発見的な、そんなわくわく感をいま体験しているのも事実です。

 

でもなんだろう、たぶん私が誠也くんを好きな大きな理由のひとつは"背負う男"だからだと思うんですよね。私はめっぽうそういう男に弱い。

私は完全な後追いの新米オタクなので当時のことはリアルタイムでは知らないので知ったような口で語るのはおこがましいのは重々承知の上ですが。なかなか日の目を見ることがなかった長い下積み時代、そしてFunky8というグループとの出会いと別れ。そんな経験をしてきた誠也くんが「俺はこのグループが最後のチャンスだと思っている」と語り、並々ならぬ覚悟を決めてAぇ! groupというグループのセンターとしてステージに立っていることを知ってしまったら、もうそんなの無理じゃないですか。そんな男、好きに決まってる。まるでそうなることが必然だったかのように、私は末澤担になりました。

 

 

私にとってJr.担はずっと未知の領域で、自分には絶対に無理だと勝手に思っていたけれど、実際に踏み入れてみたら楽しいことがたくさんありました。でもそれはそれとして「Jr.担するのはAぇが最初で最後」と決めています。それはAぇを応援することを決めた時から変わりません。とか言いつつ、うっかり他のグループを推してたら笑い飛ばしてくれ。

 

「私は絶対にJr.のオタクはしない」と固く心に誓って十数年。Jr.担というジャニオタとして新たな一歩を踏み出すことになったきっかけがAぇ! groupというグループで良かったなと心から思うし、Aぇ! groupを好きになれた自分のことすら好きになれそう。あの時の私、本当にありがとう!!!!!!めちゃくちゃ見る目あるよ!!!!!!(散々葛藤したけど)

 

私にとって唯一無二の思い出を作ってくれるのがAぇ! groupというグループであることを誇りに思って。そして彼らの夢が叶うことを祈って。最初で最後のJr.担、全力でやり遂げようと思います!!!!!!